バクージャジャ(Bakool Ja Ja)
- 以降に物語の核心部分に触れる記述を含みます。
- パッチ7.0を最後まで進めていない方、ネタバレを好まない方はこれ以降読み進めることをお勧めしません。
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概要
「トライヨラ連王国」の連王と同じく、ふたつの頭を持つ「双頭」のマムージャ族。
王族ではないが、武闘大会の優勝者として「継承の儀」への参加権を得る。
非常に傲慢で他部族を劣等種として蔑み、ひとつ頭の同族をも見下す言動が目立つ。
- 継承の儀、参加者の一人。
- ※2024年5月(6.5メインクエスト終了時点、メディアツアー開始前時点)。第81回 FFXIV PLL | FF14 Newsのラストで2人紹介されたNPCのうちの一人。
- ※2024年6月14日の第82回PLLで名前とプロフィールが明らかにされた。
- 継承の儀参加者のうち唯一王族ではないのだが、先の武闘大会の勝者として特別に継承の儀への参加が認められたのだという。
武王グルージャジャ : だがそれだけでは、 真にすべての部族に機会を与えたとは言えん。 故に、先の武闘大会の勝者も、参加させることにしたのさ。 戦のバクージャジャ : それでオレサマがここにいるってわけよ!
- ※ただしその時ゾラージャは勇連隊を率いてサカ・トラルでトラルヴィドラール討伐の任にあたっていたため出場していなかったのだという。
双頭のマムージャ族のひとり
- 双頭のマムージャ族のひとりである。これがバクージャジャと、そして「双血の教え」を信奉する彼の一族がすがりつく唯一のプライドである。
- 現国王のグルージャジャと一見すると見分けがつきにくいが、グルージャジャには以下の特徴がある。
- 背中の左右に赤白の飾り羽根?っぽい物がついている。
- 魔法系の頭(「理王」)が紫色の布ですっぽりと覆われており、冠のようなものを付けている。
- 双頭であることだけがバクージャジャのプライドであり、「奇跡の子」ゾラージャへの激しい嫉妬心からか、幾度も彼を「ヒトツアタマくん」呼びする。
戦のバクージャジャ : そうと決まれば、出発だ! 先行して調子に乗ってるヒトツアタマの王子サマに、 ここらで、種の違いをわからせてやるぜェ!
戦のバクージャジャ : そ・れ・にィ…… ヒトツアタマくんにも、そろそろ教えてやろうと思ってよ。 戦のバクージャジャ : 連王の血を引く奇跡の子だかなんだか知らねェが、 所詮は双頭として生まれてこられなかった出来損ない! 戦のバクージャジャ : 連王の後継者として相応しいのは、 同じ双頭である、このオレサマだってことをなァ!
戦のバクージャジャ : バカなァ……双頭のオレサマが、 ヒトツアタマごときに膝をつかされるなんて……。
- ただしそれは父であるゼレージャの口癖でもあるようだ。
ゼレージャ : トライヨラでは最強の武人と呼ばれているらしいが、 ヒトツアタマなんぞに、「双頭を超える」ことなどできぬわ。 せめて、素直に付き人の加勢を認めれば良かったものを。
- ちなみにウクラマトに対する蔑称は「メスネコちゃん」。それに対して、実の父を人質に取られ激昂したウクラマトが返した蔑称は「ビビリ兄弟」。
戦のバクージャジャ : くだらねェ家族ごっこをしてる連中と、 一緒にするんじゃねェよ! 戦のバクージャジャ : こんな劣等種のメスネコちゃんと違って、 オレサマは選ばれし双頭、「祝福の兄弟」だ! 連王グルージャジャを継げる唯一の存在ってわけよ!
魔のバクージャジャ : ……ちなみに、メスネコちゃんが負けたときも、 パパネコちゃんを殺すよう命じてあるんだ。 だって、その方が盛り上がるからねェ!! ウクラマト : 心配すんな。 ここまで、お前と一緒に旅路を歩んできたんだ。 今さら、あんな野郎に負けるアタシじゃねぇさ。 ウクラマト : 安心しろよ、ビビリ兄弟! お望みどおり、そっちは「ふたつ」、こっちは「ひとり」だ。 そうじゃなきゃ怖くて戦えないんだろ!?
継承の儀にて
初見
- 初めて会うのは、継承の儀でヴォロク連王宮に着く前のウクラマトにトライヨラを案内してもらっているときである。せっかく購入したタコスを落としてしまい、それを踏んづけて登場するのがバクージャジャである。
茶色頭のマムージャ族 : これはこれは。 誰かと思えば、王女サマじゃありませんかァ。 ウクラマト : げっ……。 茶色頭のマムージャ族 : オマエたちは……このあたりじゃ見ない顔だなァ? 青色頭のマムージャ族 : きっと、外つ国から連れてきた人たちだよ、兄者。 茶色頭のマムージャ族 : なるほどな、弟よ。 つまり王女サマは、継承の儀を勝ち抜く自信がないから、 わざわざ異国人に泣きついたということか! ウクラマト : いきなりご挨拶じゃねぇか、バクージャジャ。 戦のバクージャジャ : おっと、王女サマに名前を覚えていただいているとは、 光栄ですなァ! 魔のバクージャジャ : さすが、兄者だねェ! 戦のバクージャジャ : ゲッグッグッグ! オマエだって、バクージャジャだろォ? ウクラマト : ふん……。 王位を争う相手なんだから、名前ぐらいは知ってるってだけだ。
- すでに双頭で「祝福の兄弟」であることを威張り散らかしている。
クルル : じゃあ、彼も連王の子なの? ウクラマト : いや、こいつは…… 戦のバクージャジャ : くだらねェ家族ごっこをしてる連中と、 一緒にするんじゃねェよ! 戦のバクージャジャ : こんな劣等種のメスネコちゃんと違って、 オレサマは選ばれし双頭、「祝福の兄弟」だ! 連王グルージャジャを継げる唯一の存在ってわけよ!
葦の試練
- コーナが持ち込んだ錬金薬を裏から手を回して入手している。
ドプロ族の妖賢士 : こいつがコーナ王子の作った錬金薬……。 試作品らしいが、中身は同じはずでさぁ。 戦のバクージャジャ : でかした。 オレサマたちは、何がなんでも勝たなきゃならねェ。 そのために、使えるものは使っていかなくちゃなァ。
コザマル・カ上流
- 船で上流域に進もうとするウクラマトたちを邪魔している。
戦のバクージャジャ : 遅いじゃねェか、待ってたぜェ! 戦のバクージャジャ : さあて、オレサマからの贈り物をくれてやるぜェ! たっぷり楽しんでくれやァ! アルフィノ : 妨害工作か! ウクラマト : 汚い野郎だぜ…!
- おまけにプヌティーのハーネスを破壊して妨害している。ウクラマトたち一行は仕方なく陸路のダンジョンを進むことになる。
クルル : ハーネスが 壊れたみたい! エレンヴィル : 船を狙うとは、卑怯な奴め……!
- その日の宿泊地で王になる決意を語っている。
戦のバクージャジャ : 少しは楽しませてくれるかと思ったが、 所詮、ただのでくの坊だったな。 魔のバクージャジャ : メスネコちゃんは、あのあとどうなっただろうねェ。 戦のバクージャジャ : 簡単に死なれちゃつまらねェが…… それならそれで、まだ遊び相手はふたりもいる。 フビゴ族の剣勇士 : お頭は、継承の儀に勝って王になったら、 どんな国にしたいとか考えてるんで? 戦のバクージャジャ : んなこと、オレサマにはどうでもいい。 魔のバクージャジャ : オイラたちはただ、 双頭こそが優れた種だって、証明するだけさ。 戦のバクージャジャ : そうなれば、父上と母上は喜ぶだろうぜ。 魔のバクージャジャ : うん。 それにオイラたちが王サマになれば、劣等種どもを追い出して、 血族みんなでトライヨラで暮らすことができる。 戦のバクージャジャ : それ最高じゃねェか。 さっさとあんな辛気臭ぇ森から出してやらねェとな! 戦のバクージャジャ : そうと決まれば、出発だ! 先行して調子に乗ってるヒトツアタマの王子サマに、 ここらで、種の違いをわからせてやるぜェ!
モブリン村
- 壺匠を連れてこいという試練に対して、ゾラージャの連れてきた壺匠(アウラ族)を奪い去ろうとするが、これは失敗してしまう。
魔のバクージャジャ : 黄金郷にたどり着くには、7つの秘石を揃えればいいだけ。 つまり、試練なんて真面目にやる必要はないってことさ! 戦のバクージャジャ : そ・れ・にィ…… ヒトツアタマくんにも、そろそろ教えてやろうと思ってよ。 戦のバクージャジャ : 連王の血を引く奇跡の子だかなんだか知らねェが、 所詮は双頭として生まれてこられなかった出来損ない! 戦のバクージャジャ : 連王の後継者として相応しいのは、 同じ双頭である、このオレサマだってことをなァ! 戦のバクージャジャ : さあ、武器を抜きな! ヒトツアタマの劣等種との差を、その身に刻みこんでやるぜェ! サレージャ : お待ちくだされ、ゾラージャ様。 サレージャ : そやつにはまだ利用価値が…… 殺さず痛めつける程度で、どうか。
- ゾラージャから秘石を奪うことに失敗したバクージャジャは、狙いをウクラマトに定めて彼女を誘拐し秘石を奪ってしまう。
戦のバクージャジャ : 試練なんてくだらねェもんを無視して、 秘石を手に入れてやったぜ! ウクラマト : クッ……そいつを返せ! その秘石には、フォンジャンテーンの想いがこもってんだ! お前らが手にしていいもんじゃねぇ!! 魔のバクージャジャ : それはキミのために壺匠になってくれた奴の名かい? なら、あっさり奪われちゃダメじゃないかァ! ウクラマト : 卑怯な真似しやがって……それでも継承候補者か! 魔のバクージャジャ : そんな奴にコロッと騙されて、さらわれちゃったのは誰かな? 威勢がいいだけで王サマになれるなら、苦労しないよねェ! 戦のバクージャジャ : こらこら弟よ、あまりメスネコちゃんをいじめるんじゃない。 ほら見ろ、今にも泣き出しそうじゃねェか。
- 秘石は奪うが、そこにコーナたちが現れウクラマトは開放せざるを得なくなる。双頭の弟に「兄弟たちに合わせる顔がない」と諭されている。このときの光の戦士たちは意味がわからない。
戦のバクージャジャ : 劣等種どもがイキがりやがって! まとめてブッ殺してやるッ!! 魔のバクージャジャ : 待って兄者! 目的の秘石は奪ったんだ、ここは退こう! ゾラージャにやられたところも万全じゃないし……! 戦のバクージャジャ : うるせェ! こいつらを八つ裂きにしなきゃ、オレサマの気が済まねェ!! 魔のバクージャジャ : こんなところでやられちゃったら、 兄弟たちに合わせる顔がないよ。 それでもいいの? 戦のバクージャジャ : すまねェ、そのとおりだ……。 戦のバクージャジャ : 野郎ども、退却だ!
- ここで「ブネワの腰巾着」発言が出ている。どうもサレージャとの間でコーナ/ウクラマト陣営の足止めをするよう合意していたようだ。
戦のバクージャジャ : チッ、あのブネワの腰巾着め。 ツレの足止めは受け持つって話だっただろうが……! コーナ : その話、詳しく聞かせてもらいましょう。
サンクレッド : そういえば、バクージャジャの奴、 俺たちを見て、ブネワの腰巾着がどうとか言っていたな。 コーナ : ……おそらくサレージャのことでしょう。 継承の儀に参加している者の中でブネワ族なのは、 兄さんに追従している彼だけですから……。 コーナ : 今回の件……もしも兄さんまで関わっていたとしたら、 許すわけにはいかない。
- バクージャジャの継承の儀状況。
アリゼー : あいつはその後、 ヨカフイ族の「墓の試練」と「封の試練」には参加してない。 最大でも秘石は3つしか手に入れてないはずよ。
ヴァリガルマンダの封印
- ヨカフイ族の試練では、既に邪魔に徹しておりヴァリガルマンダの封印を解いてまで邪魔をしている。
ズームーウー : おや、あなたも継承候補者でしたか。 戦のバクージャジャ : はァ~、こいつが噂のヴァリガルマンダってやつか。 ズームーウー : 然り。 トラル大陸の歴史において、過去幾度も覚醒し、 生ける天災として恐れられたトラルヴィドラール……。 戦のバクージャジャ : ゲッグッグッグ……可愛い奴だ。 戦のバクージャジャ : オレサマの役に立つために、 今日まで眠っていてくれたんだからなァ! ズームーウー : どういう意味だ? 魔のバクージャジャ : なるほどね…… こいつの氷の魔力を暴走させて、自らを氷漬けにさせたんだ。 さすがはグルージャジャ様、アッタマイイ!
魔のバクージャジャ : ハァ~…… これを破るのは、とても一筋縄じゃいかないよ。 魔のバクージャジャ : この氷を溶かしきるだけの火の魔法と、 眠れるヴァリガルマンダの魂に火を灯す魔法を、 ふたりの術者が、まったく同時に放つ必要があるんだから。 魔のバクージャジャ : そんな離れ技ができる息の合った術者は、 武王グルージャジャ様と理王グルージャジャ様…… 魔のバクージャジャ : そして、オイラと兄者だけだよ! ズームーウー : やめろォ……! 魔のバクージャジャ : いやいや、もうやっちゃったし……。 魔のバクージャジャ : さあ、おねんねは終わりだよ。 戦のバクージャジャ : あっちィなァ、ちょいとやりすぎちまった。 ズームーウー : ……なぜ、こんな馬鹿なことを!? 戦のバクージャジャ : オレサマが王になるために決まってるだろうが! ズームーウー : それだけのために、災厄を解き放ったと!? また多くの人が死ぬことになってもか!! 戦のバクージャジャ : せいぜい、大暴れしてくれよォ。 伝説のトラルヴィドラールくん。
「食の試練」
- ヨカフイ族の「墓の試練」と「封の試練」には参加してないが、食の試練には参加している。
アルフィノ : ウクラマトも本来ならば同じ状況のはずだが、 「壺の秘石」をバクージャジャに奪われているから、 手元の秘石は4つだ。 アリゼー : あいつはその後、 ヨカフイ族の「墓の試練」と「封の試練」には参加してない。
エレンヴィル : 向こうはゾラージャ王子、サレージャ、バクージャジャ、 それとバクージャジャの手下が3人……合わせて6人だ。
- しかしバナナの葉を手に入れることができなかったゾラージャとバクージャジャは破れてしまう。諦めきれないバクージャジャは、ウクラマトの実の父であるフンムルクを誘拐することでウクラマトをおびき出し1対1の勝負へと打って出るが、しかしウクラマトに敗れて秘石まで取り戻されてしまう。
- 「ヒトツアタマくん」ゾラージャだけでなく、そして「メスネコちゃん」ウクラマトにまで負けてしまったグルージャジャは、「兄弟たち」を思い浮かべながらも手下どもも置いて逃げ去ってしまう。
アルフィノ : 途中、復旧作業にあたっていた人とすれ違ったのだが…… 彼によると、少し前に突然バクージャジャがやってきて、 最後に残っていた倒木を、ひと蹴りで粉砕して行ったという。
「友の試練」
- 最終の試練である「友の試練」は、実の父であるゼレージャが「連王の選者」を務めていた。そこに逃げ帰ってきたバクージャジャが現れる。
ゼレージャ : おお、愛しい息子よ。 よく来たな。 ゼレージャ : 連王グルージャジャを超えられるのは、 「祝福の兄弟」たる双頭として生まれた者だけ。 この試練は、お前のためにあつらえたようなものだ。
- しかしバクージャジャは秘石すら揃えられていなかった。しかしゼレージャはそんなもの盗めばいいと言い放つ。
ゼレージャ : さあ、試練を始める前に、 ここまでの旅で得た素晴らしい成果を、父に見せてくれ。 ゼレージャ : どういうことだ……なぜ秘石が揃っていない!? ゼレージャ : これまで何をしていたのだ、バクージャジャ! ゼレージャ : まあよい、お前にも事情があったのだろう。 案ずることはない、足りなければ奪えばよいのだから。 ゼレージャ : たとえば……そこのふたりからな。
- しかしバクージャジャはウクラマトにも負けていたことから、これに怒ったゼレージャは息子バクージャジャを追放する。
戦のバクージャジャ : 奪おうとしたさ……けど、負けちまった。 何度やったって、オレサマじゃ王女には勝てねェ。 ゼレージャ : 最高の双頭になるべく育てられたお前が、 あのような劣等種に負けた……だと? ゼレージャ : もはや、ここにお前の居場所はない。 ゼレージャ : ほかの兄弟たち同様、私の目の前から消えろ! この失敗作が!! 魔のバクージャジャ : ……行こう、兄者。 ゼレージャ : この継承の儀で! 我らが王権を手にするはずだったのに! あの出来損ないめ! ゼレージャ : いや……すべての継承候補者が敗退すれば、 グルージャジャとて、玉座に座り続けるしかあるまい。 さすれば、いずれ改めて継承の儀が行われるはず……。 ゼレージャ : そのときに備え、新たな器を用意せねば。 ああそうだとも、残りもとっとと幻影に倒させて……。
「天(あま)深きセノーテ」
- ウクラマト一行がミーラジャに案内されて天深きセノーテへと着くと、そこには実の父親に失敗作呼ばわりされ追放されたバクージャジャがいた。母ミーラジャによれば、バクージャジャは悲しいことがあるとここで泣いていたのだという。
ウクラマト : バクージャジャ、なんでこんなところに……。 戦のバクージャジャ : ……こっちの台詞だ。 ブザマに負けたオレサマを笑いにでも来たか? ミーラジャ : 昔から悲しいことがあると、いつもここで泣いていたわね。 戦魔のバクージャジャ : 母上……!? ミーラジャ : マムークのことを知ろうとしてくれた、ウクラマト王女なら…… 私たちが背負ってきた罪を、終わらせてくれるかもしれない。 そう思って、ここに連れてきたの。
- するとバクージャジャは自らそれを語ると言い語り始めた。
戦のバクージャジャ : ……わかった。 だったら、オレサマの口から話す。 「双血の教え」が犯した罪の、これ以上ない当事者だからな。
戦のバクージャジャ : これを見ろ。 戦のバクージャジャ : この壺に入っているのは、双頭の赤子……その亡骸だ。 戦のバクージャジャ : あの遺構はな、死んだ赤子たちの魂が、 化けて死霊になっちまわねェように用意された慰霊堂なのさ。
- そうまでして、なぜ「双血の教え」が続けられたのか。
魔のバクージャジャ : キミたちは、双頭がどうやって生まれてくるのか知ってるかい? クルル : たしか、茶色い鱗のフビゴ族と、 青い鱗のブネワ族の異部族婚によって、生まれてくるって……。 魔のバクージャジャ : もともとは、シュバラール族との戦いが劣勢に陥った際、 内輪揉めを繰り返してきたマムージャの異部族同士が、 結束力を高めるために始めた婚姻関係だったんだ。 魔のバクージャジャ : すると、思いもよらなかったことが起きた。 フビゴ族とブネワ族が夫婦の契りを結んだ結果、 ふたつの頭を持ち、強大な力を持った子どもが生まれてきたのさ。 戦のバクージャジャ : その双頭の子が長じて戦士たちを率いるようになると、 シュバラール族との戦いでも、勝ちが続いてな。 一気に上の森まで戦線を押し上げちまったのよ。 戦のバクージャジャ : これに味を占めた一部の連中は、 さらなる双頭を求めて異部族婚を繰り返したってわけだ。 ……それが、罪の始まりになるとも知らずにな。 戦のバクージャジャ : それから多くの卵が産み落とされたが…… ほとんどの赤子は、殻を破ることができず死んじまった。 魔のバクージャジャ : 無事に孵化する卵は、 百にひとつだなんて言われてるくらいさ。 戦のバクージャジャ : オレサマだってそうだ。 数えきれないほどの兄弟たちの命を犠牲にして、生まれてきた。 マムークの一族を、トラル大陸の頂点に立たせるために。
双頭に生まれること
「双頭」マムージャの歴史
- もともとは、むかしヤクテル樹海でシュバラール族とマムージャ族との争いが激化した頃にまで遡る。
魔のバクージャジャ : もともとは、シュバラール族との戦いが劣勢に陥った際、 内輪揉めを繰り返してきたマムージャの異部族同士が、 結束力を高めるために始めた婚姻関係だったんだ。 魔のバクージャジャ : すると、思いもよらなかったことが起きた。 フビゴ族とブネワ族が夫婦の契りを結んだ結果、 ふたつの頭を持ち、強大な力を持った子どもが生まれてきたのさ。 戦のバクージャジャ : その双頭の子が長じて戦士たちを率いるようになると、 シュバラール族との戦いでも、勝ちが続いてな。 一気に上の森まで戦線を押し上げちまったのよ。 戦のバクージャジャ : これに味を占めた一部の連中は、 さらなる双頭を求めて異部族婚を繰り返したってわけだ。 ……それが、罪の始まりになるとも知らずにな。
- ウケブから語られる双頭が生み出された歴史。
ウケブ : シュバラール族とマムージャ族の戦争は、 端的に申しますと土地を巡る争いとなります。 ウケブ : マムージャ族が棲まう下の森は、 日照量が少なく、地力も弱いため実りが少ない……。 ゆえに日の当たる土地を求め、戦いを挑んできたのです。 ウケブ : しかし、高地に陣取る側に地の利があるのは必定、 しばらくはシュバラール族優勢の戦いが続きました。 コーナ : それでも、この村が滅びるほどの何かが…… 戦況を変える出来事が起こったのですね? ウケブ : ええ……マムージャ族が劣勢を覆すに至った要因、 それは、おふたりもよく知る存在が誕生したことです。 ウケブ : 当時のマムージャ陣営は一枚岩とは言えず…… フビゴ族、ブネワ族、ドプロ族の三部族が、 主導権を争っていました。 ウケブ : そんな状態で我らとの戦争が始まったものですから、 戦場でさえ手柄を奪い合う有様であったとか。 ウケブ : しかしあるとき、フビゴの族長が部族間の連携を強化しようと、 ブネワの族長に、互いの子らを婚姻させる政略結婚を申し出た。 それが運命を思わぬ方向へと導きます。 ウケブ : その時代には、同じマムージャ族であっても、 異部族同士では、子を成せないと思われていました。 ウケブ : ところが生まれてしまったのです。 両部族の血を引いた異形の存在……双頭が。 ウケブ : そして、双頭は、 頑強な肉体と高い魔力を兼ね備えた戦士として成長……。 やがて「祝福の兄弟」と呼ばれ、三部族を束ねる王となった。
ウケブ : 一族の伝承によれば、 ヨカフイ族が去った500年ほど前から、 森の支配権をかけた争いが始まったのだとか……。 ウケブ : 以来、400年以上にもわたり、幾度もの大戦と、 数えきれない小競り合いが繰り返されてきました。 コーナ : そんな歴史的な戦いを、80年ほど前に、 この地を訪れた父上が終わらせた。 ウケブ : グルージャジャ様は、たった6人の仲間とともに、 シュバラール族とマムージャ族の陣営を相手取った。 結果、見事に戦場を制圧したのです。
ウケブ : そうして半ば強引に戦いを中断させたグルージャジャ様は、 争い合う両部族を集めて、会談の場を設けたといいます。 武のグルージャジャ : 先祖が争っていたからというだけで、 お前たちは何百年も飽きずに戦ってきたわけだが…… 今日限りで終いにしてもらうぞ!
理のグルージャジャ : あなたがたは、この海の外にほかの大陸が存在し、 いくつもの国々が覇を競い合っていることをご存知ですか? 理のグルージャジャ : 無理もありません。 大洋を越える方法を持たぬわたくしどもには、 その事実を知る術がありませんでしたからね。 理のグルージャジャ : しかし……やってきたのですよ。 大海原を渡り、この大陸(トラル)へとたどり着いた、 外つ国からの来訪者が。
「双頭」を生むことの真実
- 双頭のバクージャジャ自身の口から語られる「双頭」を生むことの真実。
戦のバクージャジャ : オレサマだってそうだ。 数えきれないほどの兄弟たちの命を犠牲にして、生まれてきた。 マムークの一族を、トラル大陸の頂点に立たせるために。
ウクラマト : 大人の都合で……酷すぎるだろ……。 戦のバクージャジャ : ああそうだ、酷いよな! でも、取り返しなんてつきやしない…… オレサマは最初から、残骸の中に生まれたんだよッ! 戦のバクージャジャ : だから、オレサマは、負けるわけにはいかなかった! 殻の中で死んでいった兄弟たちの命に報いるために! たとえどんな手を使ってでも、勝たなきゃならなかったんだ! 戦のバクージャジャ : なのに、結局このザマだ……みんなの命を無駄にした……。 戦のバクージャジャ : ……オレサマなんて、 いっそ生まれてこない方が良かったのかもなァ。
新しい生き方
その後のバクージャジャ
- ウクラマトに負け、双頭の真実を背負ったバクージャジャは、生き方を変える。そして「双血の教え」を止めるべく動き出す。
ミーラジャ : あなたの名前を使って、 皆をモシュトラル・ズージャに集めましょう。 そこで、王女様が知りたいことを、聞いてもらえばいい。 戦のバクージャジャ : なら、オレサマの鱗を持ってけ。 ちょうど、弟との継ぎ目あたりの鱗には、 フビゴ族の茶色と、ブネワ族の青色が混じってる。 戦のバクージャジャ : だからこそ、双頭に認められた者の証になる。 マムークにいる連中にこいつを見せれば、 呼び出しには応じるだろうよ。
継承式
- 継承式には姿を見せない。
ミーラジャ : あの子ったら、 「オレサマが新しい生き方を見つけるまでは、 ウクラマトには会わない」……ですって。 ゼレージャ : 私が、あやつの生き方をねじ曲げてしまったのだ…… 本当のバクージャジャは、心根の優しい子だったはずなのに。
トライヨラ侵攻に際して
- 武王ゾラージャに侵攻されたトライヨラで、ようやく自身の活躍場所を見つけたかのように活き活きとして戦う。
戦のバクージャジャ : この場はオレサマが引き受けたぜェ! お前らは王宮に急ぎやがれ! 魔のバクージャジャ : たくさんの敵が向かっていったからね! ウクラマト : バクージャジャ……ありがとよ!! 戦のバクージャジャ : これが、オレサマの新しい生き方だ…… 戦のバクージャジャ : ぶっ飛ばされたい奴は、かかってこいやァー!!
戦のバクージャジャ : 武王が自ら武器を掲げて攻め入り、 理王が護りを固めるっていうなら…… オレサマは異論ないぜェ。 戦のバクージャジャ : だが、ただ黙って見てるだけじゃねェぞ! この国を守るためなら、オレサマだって戦うぜェ! 魔のバクージャジャ : オイラも戦うよ! 戦のバクージャジャ : さぁ、これでふたり……いや、ふたつか?
エンディング
- 理王コーナの指示により、「天深きセノーテ」は厳重に警備されることになった。その任にはバクージャジャと勇連隊があたるという。
スクリーンショット
シリーズで登場するバクージャジャ
- FF11において、「Strifelord Bakool Ja」がいる。マムージャ四天王のひとりとされ、闘争王バクージャとも呼ばれている。
- マムージャ四天王は、闘争王バクージャ、水月王ラトージャ、賢哲王モラージャ、騎龍王ガヒージャで構成されている。
- なお「モラージャ」についてはFF14でも「光鱗のモラージャジャ」として登場しておりワンダラーパレス(HARD)のラスボスとなっている。
ワンダラーチャントリーの封鎖まであと15秒 光鱗のモラージャジャ : 我々の力、見せてやるぞ、我が弟、よ! もちろんだ、兄上、俺たちこそが最強、だ!
ミーラジャ : これまでも、戦いに敗れた双頭はいた。 光鱗戦闘団を率いて外つ国へと繰り出した、 モラージャジャが最たる例よ。