NPC・組織/ジェノミス・レクセンテール

ジェノミス・レクセンテール(Jenomis cen Lexentale)

Table of Contents
Jenomis cen Lexentale
ジェノミス・レクセンテール
ジェノミス・レクセンテール
種族ガレアン族性別男性
出身地ガレマール帝国年齢39歳
所属組織劇団マジェスティッククラス
付加情報
関係者ティア(亡妻)
ラムザ・レクセンテール(息子)
アルマ・レクセンテール(娘)
シド・ガーロンド(友人)
異邦の劇作家(同業者)
コンテンツリターントゥイヴァリースCV
世界設定本2巻 118ページ

概要

  • 若くして劇団マジェスティックを立ち上げた演劇界のホープ。
    異邦の劇作家 : 若くして劇団を立ち上げたジェノミスはその才能を認められ、
    あっという間に演劇界のホープとして人気となった。
    戯曲のいくつかは文壇で認められ賞をもらったほどさ。

家族

  • 妻のティアは、10年前に亡くなっている。
    • なおティアはヒューラン族の女性で、ラムザとアルマら子どもたちはハーフガレアン族になる。ただしいずれにもガレアン族特有の「第三の目」を持たない。
    • 息子のラムザはこのことにコンプレックスを抱いており、ガレアン族であることに強いこだわりを持って生きている。

シドの親友

  • 同じガレマール帝国出身のシドとは古くからの知り合い。
    シド : ジェノミスは魔導院時代の古い友人でな、
    今回、声をかけるようリナにアドバイスしたのはこの俺さ。
    悪いな、厄介事に巻き込んじまって。
    シド : ……若い頃はふたりで朝までよく語り合ったものさ。
    俺は機工学を、ヤツは演劇論を、互いに適当に相づちを打って、
    自分の言いたいことだけをひたすら話したモンだ。
    シド : ヤツは内部から帝国を変えようと頑張っていたようだが、
    どうやら限界だったってことらしいな……。

真の名前と一族

  • 真の名前はアラズラム・デュライ(Arazlam Durai)。
    ジェノミス・レクセンテール : ……友よ、我が真の名を明かそう。
    我が名はアラズラム……アラズラム・デュライ。
    ジェノミス・レクセンテール : 禁書として封印された真実の書、
    「デュライ白書」を記した我が祖先のために、
    私はイヴァリースを探している!

    この「アラズラム・デュライ」という名は、ファイナルファンタジータクティクスにおいて「アラズラム・J・D」として登場し、エンディングで「アラズラム・J・デュライ(Alazlam J. Durai)」とクレジットされる人物と名前がかぶっている。

  • ジェノミス・レクセンテールことアラズラム・デュライの祖先であるオーラン・デュライ(Orran Durai)は、かつてラムザ(Ramza)と共に冒険し最終的には平民王ディリータ(Delita)に仕えたという。
    オーラン・デュライは、
    かつてラムザとともに冒険をし、
    最終的には平民王ディリータに仕えた男でした。

真実の書「デュライ白書」(the Durai Papers)

  • オーラン・デュライが記したという書。禁書扱いされている。
    ラムザ・レクセンテール : オーランが記した真実の書「デュライ白書」は、
    当時の宗教界の手により「禁書」として封印されたそうです。
    リナ・ミュリラー : そこに何が……何が書かれていたというの?
    真実……って??
    ラムザ・レクセンテール : これがその禁書「デュライ白書」です。
    正確にはオーランが書いた草稿の写しと語り継がれていますが。
    本物はどこかへ封印されてしまったとのことですからね。
    ラムザ・レクセンテール : だけど、ボクら一族にはこの写しが継がれてきました。
    異端者として処刑されたオーランの名誉を取り戻すためにと。
    禁書「デュライ白書」
  • 古代イヴァリース語で書かれており、容易に解読できない。(The Durai Papers, you see, are written in High Ivalician─an ancient tongue long extinct.)
    ラムザ・レクセンテール : 残念なことに、この写しの文字は、
    今では読むことすらできない古代イヴァリース語です。
    ラムザ・レクセンテール : 父さんは……いえ祖父や曾祖父、ボクらの一族は、
    長年にわたる研究の末、一部を解読することに成功しました。

ジェノミスの語り

ジェノミス・レクセンテール : ところで、何か聞きたいことはあるかな?

機構都市ゴーグについて

ジェノミス・レクセンテール : イヴァリース伝説に登場する幻の機工都市の名だ。
飛空艇や機工兵器の発明が最初になされたといわれており、
ゴーグ人は我々と同じく魔法を使えない民だったようだ。
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書にもその位置は詳しく記されていなかった。
極小の土地に築かれた都市で、上へ上へと増改築が進み、
いつしか天にまで届くような巨大な塔になったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、
原因不明の爆発事故で都市の上半分が消失し、
ゴーグの民は都市を放棄したと記されている。
ジェノミス・レクセンテール : だが、その後の解読によると、
労働六号と呼ばれる機動兵器とラムザ・ベオルブが交戦した際、
兵器が放つ攻撃によって都市の中層部が消失する事態になった。
ジェノミス・レクセンテール : しかも、その威力は都市破壊に留まらず、
足下の海に別の異空間と繋ぐ亀裂を作り出した。
それが今でも成長し、あの大穴になったというわけだ。
ジェノミス・レクセンテール : そんな危険な機工兵器を作り出したゴーグの民は、
この地の人々から疎まれるようになった。
それ故に、彼らはこの地を離れるしかなかったらしいね。
ジェノミス・レクセンテール : 流浪の民となったゴーグ人はいつしかイルサバードに流れ着き、
そこで我々ガレアン族の始祖七部族のひとつとなったのでは?
まぁ、最後については私の推測だけどね。

鬼龍ヤズマットについて

ジェノミス・レクセンテール : 冷血剣アルガスと同じで聖石ドゥマは、
どうやら、用いる者の「負の感情」を受けて、
その「切なる願い」を具現化するようだね。
ジェノミス・レクセンテール : バッガモナンはダルマスカ王家に仕える銃士隊の隊長だった。
ナルビナ城塞戦で主君のラスラ王子とアーシェ王女を、
死なせたことに対して強く後悔をしていたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : きみたちを帝国軍と幻視していたのはドゥマの影響だとしても、
そのくらい強く帝国軍を恨んでいたということだろう。
結果、アルガス同様に聖石の力に呑み込まれ、ルカヴィと化した。
ジェノミス・レクセンテール : ひとつわかったことは、同じ聖石を用いても、
同じルカヴィになるわけではないということだ。
その姿や強さは本体の意志の強さによって変わるのだろう。
ジェノミス・レクセンテール : バッガモナン自らが聖石ドゥマを望んだとはいえ、
ルカヴィになったことは彼の本望だったのだろうか。
いずれにしても、残念に思うよ。

亡き妻ティアについて

ジェノミス・レクセンテール : 10年前に亡くした最愛の妻のことだ。
彼女は女優で、私は彼女のために戯曲を書く……
そんな関係を続けているうちに、いつしか互いに恋に落ちた。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザを身篭もったときに結婚してからはずうっと一緒だった。
小さな劇団を大きくするために、ふたりとも頑張ったよ。
いつか、ラムザとアルマと一緒に舞台に立ちたいと言ってたな。
ジェノミス・レクセンテール : 流行病にかかってしまってね……
肺をやられてからはあっという間だったよ。
最期まで子供たちのことを、私のことを案じてくれていたよ……。
ジェノミス・レクセンテール : 会えるのであれば、今でも会いたい……。
デュライ白書に記されていたように、聖石が死者を蘇らせるならば、
私は彼女を……ティアを蘇らせたいよ……。
ジェノミス・レクセンテール : いや、この話は忘れてくれ……。

ティアの形見のネックレスについて

ジェノミス・レクセンテール : まさか、形見のネックレスが聖石だなんてね。
指摘を受けるまで、気付きもしなかったよ……。
ジェノミス・レクセンテール : あのネックレスはティアと結婚したときに買ったものなんだ。
17年前になるかな、
帝国の占領下にあるラバナスタを訪れたときのことさ。
ジェノミス・レクセンテール : イヴァリース伝説のこともあったからね、
いつかラバナスタへ行きたいと考えていて、
ハネムーンに丁度いいだろうと。
ジェノミス・レクセンテール : あの頃のラバナスタは占領下とはいえ、
戦禍に巻き込まれていなかったから、
それはそれは美しい砂漠の都だったんだ。
ジェノミス・レクセンテール : そこで彼女に似合うと思い、購入したのがあのネックレスさ。
たしか、帝国の行商から購入したんだが、
その出所までは聞かなかったな。
ジェノミス・レクセンテール : 今思えば、王家に伝わるネックレスだったのかもしれない。
バッガモナンがラスラ王子から預かったと、
ブワジたちが証言していたからね。
ジェノミス・レクセンテール : だが、誰が何のために聖石をふたつに砕いて、
ネックレスに加工したのか、その謎は不明だ。
調査を続けるしかないね。

勇者ラムザと平民ディリータの関係について

ジェノミス・レクセンテール : 勇者ラムザと平民王ディリータは幼なじみの親友同士だった、
それについては以前も説明したと思うが、覚えているかな……?
ジェノミス・レクセンテール : ラムザは武門の棟梁である名門ベオルブ家の末弟として生まれた。
ディリータはそのベオルブ家に仕える家人の息子だった。
ふたりは実の兄弟のように育ち、仲の良い親友同士となった……。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータの才覚をいち早く認めたラムザの父は、
ラムザの片腕とするために士官学校に入学させ、
学問や武芸など、ラムザと同等の教育を与えたそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : 卒業間近となった時、ひとつの事件が発生する。
貴族社会の打倒を掲げる過激派が、身代金を目的とした、
名門貴族の子息・息女の誘拐を各地で実行したのだ。
ジェノミス・レクセンテール : その中にディリータの妹・ティータがいた。
過激派がラムザの妹・アルマを誘拐しようとして、
間違えて背格好の似たティータを誘拐してしまったのだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、ティータ誘拐は、ある若者の計略だった。
その若者の名はアルガス……!
そうだ……地下のルザリア遺跡で目撃した異形の怪物だよ!
ジェノミス・レクセンテール : アルガスはラムザたちと同じ士官学校に在籍していたが、
成績が良く同級生に人気のあったディリータに対して、
「嫉妬」ともいえる強い敵対心を持っていたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : 頻発する誘拐事件に目を付けたアルガスは過激派に接触。
アルマ誘拐を手引きしつつ、わざとティータを誘拐させたのだ。
意図はよくわからない、復讐だったのか何だったのか……。
ジェノミス・レクセンテール : 人質がアルマではないことを知った救出作戦の指揮官は、
過激派の要求を一切無視し、強攻策を取った。
ラムザとディリータは必死に反対したが無駄だった。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスと過激派が立て籠もる館は焼け落ち、皆が死んだ。
そして、哀しいことに、ティータも命を落とした……。
遺体を抱き涙するディリータの慟哭は遠くまで聞こえたという。
ジェノミス・レクセンテール : この事件を機にディリータは士官学校を中退。
平民の命はあまりに軽く、いとも簡単に奪われてしまう……
それを再認識した彼は貴族であるラムザと袂を分かったのだ。
ジェノミス・レクセンテール : この後、後継者争いに端を発した獅子戦争が勃発。
ふたりが再会した時にはティータの死から5年が経過していた……。

勇者ラムザとオーランの関係について

ジェノミス・レクセンテール : 我が祖先オーランが書き記した「デュライ白書」によると、
ティータの死はディリータだけでなく、
ラムザの人生も一変させたようだ……。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザには歳の離れた兄がふたりおり、
長兄は軍師のひとりとして、次兄は将軍のひとりとして、
武門の棟梁である名門ベオルブ家の名に恥じぬ働きをしていた。
ジェノミス・レクセンテール : ティータ救出作戦にこの兄たちが関わっていたことを、
人質を犠牲にしても過激派を殲滅するよう指示していたことを、
後日、ラムザは知ることになった。
ジェノミス・レクセンテール : 尊敬していた兄たちの冷徹さにショックを受けたラムザは、
ベオルブ家を飛び出し、放浪の旅に出たという……。
オーランと出会った時は傭兵団を率いる戦士だったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : オーランの義父はシドルファス・オルランドゥという将軍だった。
オーランは将軍の命令により獅子戦争の黒幕を追っていた。
黒幕はイヴァリースの国教を担う教会と推測された……。
ジェノミス・レクセンテール : そもそも義父オルランドゥはベオルブ家と敵対する陣営の将軍。
だが、将軍は一貫して戦争に反対の立場を取っていた。
幾度も和平への道を探ろうとしたが、都度、邪魔を受けた。
ジェノミス・レクセンテール : 両軍に対して中立の立場を取っている教会であったが、
その実、教会が戦乱を長引かせていると将軍は考えていたようだ。
戦乱に乗じて教会の立場を更に強くしようといったところかな。
ジェノミス・レクセンテール : 事実、教会は極秘裏に「聖石」を集めていた。
伝説の光の戦士・ゾディアックブレイブと共に戦争の調停をし、
戦乱に疲弊した民衆の心を掴もうという魂胆だったようだ。
ジェノミス・レクセンテール : その証拠を掴もうと苦心していたオーランはラムザと出会った。
当時、ラムザは「異端者」として教会に追われる身であったが、
それは教会の陰謀に気づいたためだったという……。
ジェノミス・レクセンテール : そう……ラムザは聖石の秘密に気づき、それを入手した。
それ故に、教会に命を狙われるハメになったのだ。
それを知ったオーランは将軍と共にラムザに協力することにした。
ジェノミス・レクセンテール : だが、教会は更なる陰謀を企てた。
オルランドゥ将軍に濡れ衣を着せ、
同じ「異端者」として王国からの追放を謀ったのだ……。
ジェノミス・レクセンテール : 追放された将軍とオーランはラムザと行動を共にすることを決め、
かくして、義父共々、「聖石がもたらす災い」との戦いへと、
その身を置くことになったのだ……。

勇者ラムザと聖石の関係について

ジェノミス・レクセンテール : 獅子戦争の裏側で勇者ラムザたち一行は、
聖石をめぐる果てしない戦いに身を置いていた……。
ジェノミス・レクセンテール : 教会は神殿騎士団を使いラムザたちを執拗に追い回した。
時には騎士団相手に、時には異形の者・ルカヴィを相手に……
まさにそれは死闘の連続だったとオーランは記している。
ジェノミス・レクセンテール : 興味深いのは、彼らの行動をディリータが支援していたことだ。
当時、ディリータは諜報活動を主目的とした部隊に所属しており、
そこで教会の陰謀と親友の窮地を知ったという。
ジェノミス・レクセンテール : カリスマ性に満ちたディリータは将として活躍しており、
新たな王となるべく虎視眈々と準備を進めていたという。
そんな彼も表立って教会を敵に回すわけには行かない。
ジェノミス・レクセンテール : そんなとき、ラムザが異端者として追われる身となり、
さらに、それが聖石をめぐる争いと知った。
教会の陰謀を阻止するためラムザを支援することにしたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : こう話すと、まるでディリータが野望実現のために、
ラムザを利用したと受け取るかもしれない……。
事実、オーランもそれを指摘したそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、ラムザとディリータは「聖石がもたらす災い」が続く限り、
イヴァリースに真の平和は訪れないと悟っていた。
互いに役割を分担することで実現しようとしていたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : こうして、ふたりはそれぞれの道を歩み始めた。
ディリータは獅子戦争を終結に導くべく、
ラムザは裏で聖石を利用する者たちを退治するべく……。

オーボンヌ修道院について

ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、ゼイレキレと呼ばれる大河の中程に滝があり、
その岩肌をくりぬく形で修道院があったと記されている。
とても古い建造物で、誰が何のために建設したのか不明だそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : 獅子戦争時の王朝であるアトカーシャ家に繋がりが深くてね……。
もともとは王家に所縁のある「罪人」が幽閉される砦であったが、
いつしか修道院として改築され利用されていたとか……。
ジェノミス・レクセンテール : 獅子戦争終結時にディリータが娶ったオヴェリア・アトカーシャ、
すなわち最後の正当なる王位継承者であるオヴェリア王女が、
幼少の頃から永きにわたり幽閉されていた処でもあるそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : オーボンヌ修道院の面白いところは、
国教であるグレバドス教の観想修道会に属しながらも、
司教の行政干渉を受けない独立した自治権をもっていたところだ。
ジェノミス・レクセンテール : 当時、オーボンヌ修道院では多くの修道女たちが暮らしていたが、
宗教上、禁じられているアルコール、
すなわちワインやエールを製造し販売していたそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : もちろん、修道女たちが自分で飲酒するためではない。
近隣の村や町では飲用に適した水の確保が困難であったため、
その代用品として製造し、販売も手がけていたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : さて、オーランによると、そのオーボンヌ修道院こそが、
勇者ラムザ一行が最後に向かった目的地……と記されている。
何故、そこを目指したのか、詳細は記されていない。
ジェノミス・レクセンテール : 記されていないというより「記していない」のだ。
オーランは故意に記録を残さなかった……。
それはきみが「超える力」で見たとおりだな。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザの遺言ともいえるディリータへの依頼……
すなわち「聖石」の力だけを望む者たちが、
ラムザたちの足取りを追えぬよう歴史から抹消する……。
ジェノミス・レクセンテール : 本来ならばラムザの存在そのものも消すべきなのだろうが、
さすがにオーランはそれを良しとはしなかった……。
だが、最後の目的地だけは遺言どおり記述しなかったわけだ。

ゴルモア大密林について

ジェノミス・レクセンテール : ゴルモア大密林とはダルマスカ地方の南西部に広がる、
巨木と湿原で形成されたジャングルのことだ。
ジェノミス・レクセンテール : 高温多湿な地域で、様々な動植物が生息しており、
学者が探検する度に新たな種が発見されるほど。
ジャングルの奥には人跡未踏のエリアも多いと聞く。
ジェノミス・レクセンテール : モンブランくんたちの話によるとゴルモア大密林には、
大小様々な古代遺跡が点在しているというが、
私はそれらがイヴァリース時代の建造物だと推測している。
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、イヴァリース時代に、
あのような広大なジャングルは存在していない。
霊災の影響で気候変動が起きたのかもしれないな。
ジェノミス・レクセンテール : 先ほども触れたが、
あのジャングルはヴィエラ族の縄張りでね……。
彼らは自らを「護人」と称して、一切の侵入を拒んでいるのだ。
ジェノミス・レクセンテール : いや、実際に「護人」を自称しているのは、
「未だに伝統的な生活を営むヴィエラ族」だけなんだがね。
ダルマスカ王国では普通に町で暮らすヴィエラも多いんだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、頑なに一族の伝統、ルールを守り、
あのジャングルで暮らし続ける者たちもいるんだよ。
今となってはその数も少なくなったとは聞いているが……。
ジェノミス・レクセンテール : 彼らにとってあのジャングルは聖地に他ならない。
それ故、不用意にジャングルに侵入する者を彼らは許さない。
まして、そこに生息する動植物を狙うハンターは特に……ね。

聖天使アルテマについて

ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、
その天使様とやらがあの「聖石」を創造し、
この世界にバラまいたのだと記載されている。
ジェノミス・レクセンテール : ……実際のところ、きみが目撃したとおり、
聖天使アルテマが聖石を生み出していたのは事実だったね。
何のために聖石を作ったのか、それは不明だが……。
ジェノミス・レクセンテール : ……以前も説明したと思うが、聖石には二面性があった。
「切なる願い」に起因するのは同じだが、
人々を圧倒する恐怖の力と、人々を救う守護者の力だね。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスやバッガモナンがそうであったように、
その「切なる願い」が「復讐」や「支配」といったものの場合、
ルカヴィと呼ばれる異形の魔物となって具現化されてしまう。
ジェノミス・レクセンテール : 一方、伝承によると、いにしえのゾディアックブレイブは、
傷ついた人を癒やし、時には命をも取り戻したという。
ようは利用する者の心得次第といったところだろうか。
ジェノミス・レクセンテール : それ故、アルテマと呼ばれる者は、
悪魔とも天使とも呼ばれるようになったのかもしれない……。
ジェノミス・レクセンテール : ……シドのいうとおり、別次元・別宇宙からやってきた者ならば、
我々の価値観で推し量ることなど無意味だろうね。
その存在の意味を我々が理解するのは極めて困難といえる。
ジェノミス・レクセンテール : ……聖天使アルテマは死都ミュロンドに封印されていたわけだが、
それが何故なのかについては更なる研究が必要だろうね。
そもそもミュロンドが異空間にあったというのも気になるし……。

死者ミュロンドについて

ジェノミス・レクセンテール : 英雄王ディリータの統治より遡ること数百年……
神聖ユードラ帝国と呼ばれる絶対君主制国家が、
イヴァリースの地を支配していたという。
ジェノミス・レクセンテール : 帝国の末期は政治が腐敗し、一部の特権階級のみが、
富と権力を支配していたようだ。
民は貧しく、その日の食事に不足する有様だったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : そんな時、わずかな仲間と共に立ち向かう勇者が現れた。
それが初代ゾディアックブレイブと呼ばれる勇者アジョラだ。
彼らは12個の聖石を持っていたというが定かではない……。
ジェノミス・レクセンテール : 帝国との戦いは数十年に及んだようだ。
アジョラは神の御子を自称し、
予言者として民衆の支持を集めていたらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 最初はわずかな人数のグループだったが、
次第に大きな組織となり、帝国との戦いが20年に及ぶ頃、
数万の反乱軍を抱える組織へと成長を遂げた……。
ジェノミス・レクセンテール : 詳細は不明だが、とにかくアジョラは帝国に勝利した。
その際、帝国の都であったミュロンドは、
聖石の力で崩壊し、海底へと沈んでいったという……。
ジェノミス・レクセンテール : 勝利と引き換えにアジョラもその命を失った。
後世、アジョラは神と同等の存在として祀られ、聖人となった。
こうして新たな時代の幕が開けた……。
ジェノミス・レクセンテール : だが、生き残ったアジョラの仲間が意外な言葉を口にする……。
最後の決戦でアジョラは禁断の召喚魔法を用いたという。
そして召喚された何者かが帝都を滅ぼしたらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 思うに、その時、召喚されたのが聖天使アルテマだったのでは?
帝国を滅ぼしたアルテマを制御できないことに気づき、
ミュロンドごとアルテマを異空間に封印した……。
ジェノミス・レクセンテール : いや、これは私のただの推測……妄想でしかないがね。
裏付ける証拠が乏しいが、そう考えると色々と辻褄が合う。
そうは思わないかね?

オーボンヌ修道院の守護者について

ジェノミス・レクセンテール : きみがオーボンヌ修道院で遭遇したという守護者の3人……
勇者ラムザと行動を共にしていた者たちと推測される。
安易にアルテマに近づかせぬよう聖石の力を借りたのだろうね。
ジェノミス・レクセンテール : きみから聞いた彼らの特徴からその3人の名は、
機工士ムスタディオ、聖騎士アグリアス、
そして剣聖として知られる雷神シドだと考えられる。
ジェノミス・レクセンテール : ムスタディオ・ブナンザは機工都市ゴーグ出身の機工士だ。
勇者ラムザと共に獅子戦争の裏側で暗躍する為政者らと対峙し、
英雄王ディリータの治世を影から援助したと記されている。
ジェノミス・レクセンテール : 明るいその性格はチーム内のムードメーカーだったようだ。
物怖じしないところもあり、時にはラムザの方針に、
真っ向から反対した事もあったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 銃器の扱いに精通しており、狙撃手として活躍したようだね。
また、破棄された鉄巨人・労働八号を修理したのも彼だ。
さすがはゴーグの機工士といったところかな。
ジェノミス・レクセンテール : アグリアス・オークスは王家の近衛騎士団に所属する聖騎士だ。
オーボンヌ修道院に幽閉されていた王女オヴェリアの護衛、
さらには教育係として長年、一緒だったらしいね。
ジェノミス・レクセンテール : 王女が黒獅子ゴルターナ公に誘拐された際、救出に向かったが、
誘拐の実行犯であるディリータの真意を知り王女を委ねたようだ。
その後は勇者ラムザの一行に加わり行動を共にしている。
ジェノミス・レクセンテール : 彼女はデュライ白書だけでなくディリータの英雄譚にも登場する。
宮廷を舞台としたラブロマンスの主役として描かれることが多く、
男装の麗人ということもあり女性ファンが多いんだ。
ジェノミス・レクセンテール : もちろん、それはあくまでも伝承上のアグリアスだ。
デュライ白書では生真面目な騎士として記されており、
守護者となったことからも責任感の強さを感じられるね。
ジェノミス・レクセンテール : シドルファス・オルランドゥは伯爵位を持つ将軍だ。
「剣聖」の称号を有する剣の達人として知られており、
戦場での豪腕ぶりから「雷神シド」と呼ばれ恐れられたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : オーランの項でも触れたが、養父である彼はオーランと共に、
獅子戦争の裏側で暗躍し、戦争によって利する者を追っていた。
結果、罠にはまり、異端者として将軍の座を奪われてしまう。
ジェノミス・レクセンテール : 処刑直前、勇者ラムザによって救出され、以後共に行動する。
……ディリータの英雄譚では裏切り者として斬首されているが、
ラムザ同様、歴史から消し去るためにそう記されたのだろうね。
ジェノミス・レクセンテール : 「老いてもなおその剣技にかけては誰ひとりとして敵わず、
 対峙する者すべてを屍にするその様はまさに戦神なり……」
デュライ白書にはそう記載されているが、実際、どうだったかな?

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