ソーン朝ウルダハ

ソーン朝ウルダハ(dynasty of Thorne)

概要

  • ララフェル族により建国されたウルダハだが、この時期は大陸から大挙して渡ってきたヒューラン族の王朝により支配されていた。
  • 桃花紋を用いたとされる。

歴史

  • 第六星暦1224年、クーデターによりササガン3世が投獄され、代わってバルドルフ・ソーンが人々に推戴され王となった。これにより第一期ウル朝は終了し、ヒューラン族によるソーン朝へと移行する。
    • ゾンビパウダーの真実を知ったバルドルフ・ソーンによりササガン3世は失脚した。この時バルドルフ・ソーンは辞退したが周囲の懇願により政情が安定するまでという条件付きで、王位に就いた。
  • 1267年、バルドリック(Baldric Thorne)の娘エドヴィア姫が失踪し、軍隊を総動員しての大騒動に発展するが、のち見つけ出された。→プリンセスデー
  • 1270年、ウルダハの首都を、かつてシラディハ王朝の築かれていたほぼ真上に移動させる。
  • 1272年、カッパーマイン鉱山で使役していた巨人族「ヘカトンケイレス族」が一斉に反乱を起こし始めるが、最下層の岩盤を崩落させ閉じ込めることで反乱を鎮圧した。
  • 1353年、シラディハ水道からゾンビの大群が現れ、これに対してソーン朝では対立していたアマルジャ族と協力関係を結び、さらにアラミゴの傭兵と契約することでこれを退けている。
  • 1355年、ソーン家は政情が安定したとして王位を放棄し、ウル家に王権を移譲した。これによりウルダハ王朝は第二期ウル朝へと移行する。
    • これによるとソーン朝は131年間ということになる。

プリンセスデー

  • 3西紀前、ソーン朝の頃のウルダハにおいて、窮屈な宮廷生活に嫌気がさした王女エドヴィア(Edvya)が同年齢の街娘と衣装や冠を交換し、宮中の家来や召使いたちの目を欺いて姿をくらました事件のこと。
  • 失踪発覚後エドヴィアが発見されるまでの間、時の国王バルドリック(Baldric Thorne)は大いに狼狽し、軍隊を総動員しての大騒動に発展した。

飾り棚の人形について

  • プリンセスデーの際に飾られる飾り棚には由来があるという。
  • 一番下の段:「三騎士」
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    博識な使用人 : 一番下の段には、全部で三体の、
    騎士を模した人形が置かれる予定です。
    この三体は、合わせて「三騎士」と呼ばれています。
    一番下の段に置かれている三体の人形は、
    王家を守護する銀冑団の「三騎士」を象ったもの。
    注目すべきは、その手に持った剣でございます。
    ウルダハ建国の父、「ササガンI世」は、
    銀冑団創設時に「偉大なる三騎士」に剣を下賜しました。
    同じ石材で作られた三振りの兄弟剣を……。
    コルタナ、ジュワユース、デュランダル……
    それを手にする「偉大なる三騎士」の人形を配することで、
    ソーン朝の正当性を暗に示したのでありましょう。
  • 下から二段目:「双弓」
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    下から二段目には、
    二体の弓使いを模した人形が置かれる予定です。
    この弓使い人形は、合わせて「双弓」と呼ばれています。
    下から二段目に置かれている二体の人形は、
    「エドヴィア姫」の従僕を務めた弓使いを模しており、
    合わせて「双弓」と呼ばれています。
    注目すべきは、その種族。
    「双弓」のひとりはミッドランダー族……
    これは、ソーン朝王家と同じ部族であります。
    もう一方は、ミコッテのサンシーカー族。
    当時、度重なる対立の後に、サゴリー砂漠の「ウ族」と結び、
    砂漠越えの交易路が確立したことを示しているのです。
  • 下から三段目:「三創」
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    下から三段目には、
    錬金術師、彫金師、裁縫師の人形が置かれる予定です。
    この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。
    下から三段目に置かれている人形は、
    錬金術師、彫金師、裁縫師の職人を模したもの……。
    この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。
    彼女たちは歴史上の特定個人ではなく、
    ウルダハの産業を司る職人たちの代表として生み出された、
    架空の人物だというのが、通説になっています。
    女性の流行に対する関心は、いつの時代でも高いですからね。
    その関心の高さが、流行を生みだす職人への尊敬に繋がり、
    彼女たち「三創」が生み出されたのでしょう。
  • 最上段
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    最上段に置かれた男性の人形は、
    後に「エドヴィア姫」と結婚したとされる、
    平民出身の若者を模したものです。
    彼と「エドヴィア姫」の出会いは、失踪事件の時。
    ひと目で姫に心奪われたある少年が、
    「騎士となれたら結婚してほしい」と願いました。
    事件から数年後、血の滲むような努力の末、
    立派な若者に成長した少年は見事、近衛騎士となります。
    その姿に姫も心動かされ、ふたりは結ばれたといわれます。
    まるで詩歌の物語のようですが、
    後の創作などではなく、れっきとした史実なんだそうです。
    もっとも、ほどなくしてソーン朝は終焉を迎えるわけですがね。
    最上段に置かれた女性の人形は、
    「エドヴィア姫」本人を模したものです。
    隣の男性の人形と合わせ、「二貴」と呼ばれることもあります。
    なお、「プリンセスデー」の「人形飾り」は、
    「バルドリック王」と「エドヴィア姫」を称えるために、
    都市民が、姫の等身大人形を飾ったのが始まりだそうです。
    「バルドリック王」の一日執事に合わせ、
    都市内に飾られたこの人形は、徐々に数と種類が増えて、
    豪華になっていったことが、当時の記録に残ってます。
    とはいえ、王権が第二期ウル朝に移ったことで、
    ソーン朝を称える等身大の「人形飾り」は、廃れたそうです。
    そして小ぶりな現代のものへと姿を変えたのですよ。

エドヴィア姫

  • 2015年3月に行われたプリンセスデーでの説明。
    エドヴィア姫
    博識な使用人 : 「エドヴィア姫」は、今より約300年ほど昔の人物です。
    当時、ウルダハを支配していたヒューラン族の王朝、
    ソーン朝の姫君ですね。
    博識な使用人 : 彼女が王宮を抜けだした「エドヴィア姫失踪事件」は、
    「プリンセスデー」の発端としても有名です。
    博識な使用人 : 自由奔放な「エドヴィア姫」に、
    厳格で知られる父「バルドリック王」……。
    父娘の関係は、かなり距離のあるものだったといいます。
    博識な使用人 : それが変わったのは「エドヴィア姫失踪事件」のおかげです。
    娘を心配するあまりに大暴走する「バルドリック王」を見て、
    「エドヴィア姫」も思うところがあったのでしょう。
    博識な使用人 : 「失踪事件」以降、姫が王に歩み寄る形で関係が改善し、
    やがては理想的な父娘関係として記録に残るほど、
    ふたりの仲はよくなったそうです。

ヘカトンケイレス族

  • ソーン朝ウルダハ時代には、巨人族であるヘカトンケイレス族もおり、当時のウルダハ人は呪術をこめた金属冑をヘカトンケイレス族にかぶせることで彼らを操り、怪力の鉱夫として酷使していたという。

    ヘカトンケイレス(Hecatonchires)はヘカトンケイルの複数形。ヘカトンケイルは百の手を意味し、ギリシャ神話に登場する3人の巨人。ウーラノスとガイアの息子の「コットス」、「ブリアレオース」(別名アイガイオーン)、「ギューゲース」(またはギューエース)の3兄弟とされる。

  • しかし呪術が不完全だったのか、ある時反乱が勃発。当時のソーン朝ウルダハ人は最下層の岩盤を崩落させ閉じ込めることで反乱を鎮圧したという。
  • 第七霊災後の復興特需に対応するため、アマジナ鉱山社は深層部の採掘を決定したが、再開発中に最下層の封印をうっかりぶち抜いてしまったという。封印の破れたヘカトンケイレス族は300年ぶりの反乱を起こし始める。
  • 冒険者は、モモディパパシャンから依頼され巨人族が現れたカッパーベル銅山へ向かうことになる。
    ペインテッド・メサ : そもそも「カッパーベル銅山」の再開発は、
    第七霊災からの復興特需に対応するために
    計画されたものなのだ。
    ペインテッド・メサ : それが今は、巨人族の反乱によって、
    開発中断を余儀なくされている。
    ペインテッド・メサ : このまま開発が中断し続ければ、
    ウルダハの復興計画自体に支障が出てしまうのだ。
    それだけは、なんとしても避けねばならん!
    ペインテッド・メサ : 現在「カッパーベル銅山」は、
    アマジナ鉱山社の自警組織「鉄灯団」が警備している。
    銅山内部への突入許可は、鉄灯団の者から取ってくれ。

アルディシア・ソーン(Lady Aldiytha Thorne)

アルディシア・ソーン
  • ソーン家のお嬢様
    黒髪の高貴な女性 : あら、何か御用でしょうか……?
    アルディシア・ソーンは私ですが……。
    私はソーン家の執事、ロドルフと申します。
    失踪中のお嬢様とは、当家のご令嬢アルディシア様でございます。
    執事王 : アルディシアお嬢さんはソーン朝王家の末裔にして、
    今も良家として代々続く、ソーン家のご長女なのですよ。
    プリンセスデーの出資者としても、お世話になっているのです。
  • 生来病弱であったが、2020年のプリンセスデーでは一人で町に出向いても大丈夫なほど復調している。
    アルディシア : あなたは……あの時の冒険者様ではありませんか!?
    以前お世話になりました、アルディシアです。
    再びこの祝祭でお会いできるなんて、とても嬉しいです!
    アルディシア : あれから、体調も改善してきて、
    今回は、ひとりで街に出向いても良いと、
    許可をもらえたのですよ!
  • 2023年のプリンセスデーにも登場しており、様々な事柄について答えている。
  • 父であり現ソーン家当主はフォルティン・ソーン。亡き母はクラウディア・ソーン。父は入り婿であると話しており、ソーン朝の血を引くのは母方つまりクラウディア・ソーンだったということになる。

ガーベラの花冠について

アルディシア : 「全ての女の子は国の宝であり、王女として遇されるべきである」
そう宣言したバルドリック王は事件以来、
毎年、庶民の女の子の執事として一日仕えたといいます。
アルディシア : そうして、数年が過ぎた頃のこと、
バルドリック王は、その年の「姫」に選ばれた女の子から、
執事役のお礼にと、ガーベラの花束を贈られたそうです。
アルディシア : その花束を使い、その場でふたつの「花冠」を従者に作らせると、
王の王冠を外し……女の子と自分の頭に被せては、
「お揃いだ」と笑ったのでした。
アルディシア : それ以来、ソーン家にとってガーベラの花は、
「女の子の幸せを願う花」となったといいます。

フォルティン・ソーンについて

アルディシア : 私の父であり、現ソーン家当主、フォルティン・ソーン。
父はソーン家を代表して、プリンセスデーの後援を行っています。
アルディシア : それは、ソーンの血族の伝統を残す意味もあるでしょうが、
母と出会った思い出の祝祭を、守りたいのだとわかりました。
アルディシア : かのエドヴィア姫とバルドリック王も、
失踪事件の前後で、不仲が解消したと聞いたことがあります。
私とお父様も同じように、壁がひとつ消えた気がします。

クラウディア・ソーンについて

アルディシア : ソーン家の長女であった、私の母、クラウディア・ソーン。
私の物心がつく前に亡くなったと聞いています。
アルディシア : 体が弱かったため、貴族の社交界にはなかなか参加できなかった。
代わりに、タイミング良く参加できたプリンセスデーで、
「姫の舞踊」をお父様たちに披露できたのだとか……。
アルディシア : ……まだ母については知らないことも多いのですが、
話を聞く限り、特徴含めて私によく似ているような。
私自身のすべてが、母からもらったものなのですね。

ソーン王朝について

アルディシア : ウルダハという国は、ウル朝により興されたものの、
歴史上、争いによって内政が荒れた時期がありました……。
そのときに、ソーン家が一時的に王朝を預かったのです。
アルディシア : それが今より350年ほど昔のことです。
それより100年以上に亘って、時間をかけて国の問題を解決し、
多くの民にとっての善政を執り行ったといいます。
アルディシア : その後、役目を終えたとして、
ソーン家は元のウル家へと王朝を返上しました。
その後も、ウルダハの発展のため、下支えしてきたのですよ。

扇と「姫の舞踊」について

アルディシア : 「エドヴィア姫失踪事件」の後、
姫は社交界にも参加する、淑女となったそうです。
アルディシア : ですが、姫のお転婆ぶりは成人後も相変わらず。
本来は顔を隠すために使う扇を手に、
即興の舞踊を披露してしまったのだとか……!
アルディシア : その振る舞いを見て、王や執事たちが呆れる一方で、
貴族たちは舞の美しさに見惚れ、手を叩き称賛しました。
アルディシア : これ以降、エドヴィア姫の舞いは、
「姫の舞踊」としてソーン家の女性たちに、
扇と共に、代々受け継がれるようになったのです。

ヒューラン族王朝についての説明

ウルダハ歴代王朝

関連項目

ウルダハ】【ウル朝ウルダハ

ヒューラン】【ララフェル



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